そんな南都の異変に気付く事なく、愚痴っていたら、南都からの連絡が途絶え、やがて…、

『ごめん、しばらく距離をおこう。
椿季の愚痴を聞くって言ったけど、毎日はきつい…』

こんなメールがきた。

それからは反省し、なるべく明るい話題をメールにしたものの、南都から返事がくる事はなかった。

数日後、南都から着信があり、嬉しかった事は今でも覚えている。

「…もしもし」

『ごめんな、返事も出来ずに…。
椿季、俺、考えたけど、友だちに戻らないか…?』

「それは…、別れるって事…?」

『…言葉が必要?』

「…うん。
大事な事だから、ちゃんと言って」

『椿季、別れよう』

「……わかった。
今まで愚痴ってごめんね」

椿季は泣くのを堪えて、南都に謝った。