カランカラン、とドアベルが店内を響かせる。
もう何度も耳にした心地いい音色だ。
“Leaf”と書かれた看板は、相も変わらず優しく備えられている。
店内に入るなり、「あっ、瑠夏!」と私の名を呼ぶ方へ向かう。
「彩絵、ごめん、遅かったよね」
「ううん、全然〜。3時間くらいかな」
はいはい、と軽くあしらってメニュー表を広げる。
私はアイスティーと、お腹がすいていたのでミート
ソースパスタを注文した。
彼との待ち合わせまでの時間、彩絵とランチをすることになっていた。
「それで、どう?優介くんとの最近は」
確実に聞かれるであろうと予想していた質問が振りかけられる。
「普通ですー。優介、ここのバイト結構入れてて、あの日からまだ1回しか会ってないんだよね」
「そっか、ていうか、まだ2週間しか経ってないんだもんね」
まだ居残ってる夏と共に、時間も過ぎていくのが早いような遅いような感じだった。
「私はあんたたちのほうが気になるけど」
彩絵は一気に顔を赤らめる。
この手の話は、自分からはばんばん踏み込むくせに自分の話となると奥手となるのか。
それとも、大きな勘違いをしていたことを恥じているのだろうか。
「まさか黒羽の留学がたった半年だとは思わなかったよね〜」
彼は半年ほどだけ向こうで過ごし、
卒業式はこっちに帰ってきてすることになっているそうだ。
早とちりと言えば、早とちりだが、遅かれ早かれ彼女が黒羽に気持ちを伝えられたのは、
本当に良かったと思う。
もう何度も耳にした心地いい音色だ。
“Leaf”と書かれた看板は、相も変わらず優しく備えられている。
店内に入るなり、「あっ、瑠夏!」と私の名を呼ぶ方へ向かう。
「彩絵、ごめん、遅かったよね」
「ううん、全然〜。3時間くらいかな」
はいはい、と軽くあしらってメニュー表を広げる。
私はアイスティーと、お腹がすいていたのでミート
ソースパスタを注文した。
彼との待ち合わせまでの時間、彩絵とランチをすることになっていた。
「それで、どう?優介くんとの最近は」
確実に聞かれるであろうと予想していた質問が振りかけられる。
「普通ですー。優介、ここのバイト結構入れてて、あの日からまだ1回しか会ってないんだよね」
「そっか、ていうか、まだ2週間しか経ってないんだもんね」
まだ居残ってる夏と共に、時間も過ぎていくのが早いような遅いような感じだった。
「私はあんたたちのほうが気になるけど」
彩絵は一気に顔を赤らめる。
この手の話は、自分からはばんばん踏み込むくせに自分の話となると奥手となるのか。
それとも、大きな勘違いをしていたことを恥じているのだろうか。
「まさか黒羽の留学がたった半年だとは思わなかったよね〜」
彼は半年ほどだけ向こうで過ごし、
卒業式はこっちに帰ってきてすることになっているそうだ。
早とちりと言えば、早とちりだが、遅かれ早かれ彼女が黒羽に気持ちを伝えられたのは、
本当に良かったと思う。