「えっ、なんで!?優介?…どうしたの?」

彼女が焦って、鞄を漁る。

「あっ、ごめん、ハンカチ忘れた…」


「ぷはっ、」

彼女の、彼女らしさに思わず笑ってしまう。


彼女は、不思議そうに僕を見つめる。


そして僕も、その太陽(、、)を見つめる。


この大きくて真っ直ぐな花たちに混じって。


彼から教えてもらった、向日葵の花言葉を思い出す。



“あなただけを見つめる”