目が覚めると、僕は自分でも信じ難いほどに泣いていた。

彼と会えることはもう二度とないことが、

なんとなく、分かってしまった。

(最後の最後に会いたかったのが、瑠夏じゃなくて俺って。)

時刻はまだ朝の5時を指していた。

日が少しづつ昇り始めていて、夢の中の景色に良く似ていた。


ようやく、ようやく彼の気持ちを受け継いで、

僕も、伝えなければならない時が来たんだ。