思えば今まで、自分を思ってくれる人がいる、という存在に

何度も救われていた。自分でも気が付かないうに。

なんて最低で、邪神の塊だろう。

彼には、感謝しなきゃいけない。

「ありがとう」

すっと、過去に執着していてはいけないのだろうと、そう思った。


彼から受け取った愛の塊の花束を、大事に抱え、私は家へ帰った。