切り抜ける方法…といえば、これしかない。



「今日の打ち上げって何するの?」



苦し紛れに聞けば、ますます笑みを深める和葉ちゃん。

…嫌な予感。




「ふふふっ…、ダブルデートだよ」

「…ええっ⁉︎」

「…はぁ⁉︎」




私と柚朱くんの声が重なる。

彼氏さんはというと、和葉ちゃんの突拍子もない言動に慣れているのか表情を変えない。



「ということで、行き先は遊園地とかどう?」

「打ち上げに遊園地?」



即座に突っ込む柚朱くんに、堂々と頷く和葉ちゃん。



「打ち上げという名の遊びなので。
どこか行きたいところでもあったの?」

「…いや、ないかな」

「それじゃあ決まり。すぐ近くに遊園地あるんだよね」