浅羽くん、今日遅いな……。


私はいつもの場所で浅羽くんを待っている。


いつもなら浅羽くんは、ここに居るはずなのに……。


もしかして、忙しいのかな……?


そんなことを考えていると



「こんにちは」



目の前に一人の男の人が現れた。


太陽の光が当たってキラキラと輝く金髪の髪、耳には沢山のピアス。


この人、チャラい……。


しかも、浅羽くんと同じくらいの背から私は見下されているわけで……なんか、怖い。



「こ、こんにちは」


「君、浅羽の女?」


「な……!」



急に顎クイをされる私。



「結構かわいいな」



『結構かわいいじゃん』



私が初めて闇の街に行ったときのことを思い出す。


怖い……。



「おい!清。怖がってるだろ」


私の目の前に広がる大きな背中。