「やめてください!離して!」



ある日のこと、一人の少女が不良たちに絡まれていた。


声を荒げて抵抗する少女。



その光景を見て、助けようとする者は一人もいない。


だって、それは日常茶飯事のことだから。


ここは“闇の街”、悪いことをする人が居るのはもちろん、有名な暴走族だって居る。


ここに来たら最後、闇にのまれることになるだろう。


あの少女もこのままだと、きっとのまれてしまう。


「助けてください!」


沢山、声を荒げたってみんな横目で少女をチラチラと見るだけ。



「楽しそうなことしてんな」



「俺らも混ぜろよ」



どうやら、仲間が加わるよう。