正規ルートでは、今井の自宅のパソコンから会社のメールセンターに侵入した。そして、膨大な数のメールサーバーから差出人が自分になっているメールを探し始めた。
(まさか…今日もメールを出してる事なんてないだろうな…。)
今井の表情が強張った。不安は的中していた、しかも相手は親友の川井だった。(急げば間に合うかも!)
『どうしたの?今井さん』『マタあのメールだ!今なら間に合うかもしれない!』由美一緒に部屋を飛び出し今井の車で川井の家に向かった。
川井は車で10分ほどの距離に住んでいた。
『間に合ってくれ!』
今井は願うように呟いた。