権利を持つ出版社により再出版されたのち映画化された。原作者は、それ以上の事は怯えて話さなかった。ただ、別れ際に『あなたも気を付けてください』と一言だけ言った。
原作者の家を後にして警部が車に乗り込むと…天井で『ドタ』と言う音がした。すると、今度は『ドンドンドン』と…間違えなく誰かが天井を走り回ったり叩く音が聞こえる。怯えながら天井を覗き込もうとすると、車の前を黒い影のような物が走り抜けて行った。 (とても人間の速さではない…)
警部は、エンジンを掛け猛スピードで逃げ帰った。