『ぷはぁっ!』思わずウィスキーを吐き出した。そして床に転がってたモノを見て……今井は叫んだ。
『ゆ…指だ!』
今井の足はガクガクと震え出した。そう、間違えなくそれは人の足の指だった。バラバラに切断された指が数本、無造作に床に転げている。
『ぎゃあぁー』
今井は叫んだ。ウィスキーのビンの中に残りの指が浮かんでいた。
『どうして…』
わけがわからず今井はうわ事のようにつぶやいた、 その時、 
『ピンポーン』
と、玄関のチャイムが鳴った。しかし、今井はそれすら耳に入らなかった
ただただ座り込んでいた。『ピンポーンピンポーン』どれくらいの時間が経ったのだろう…今井はようやく我に返り、チャイムの音に築いた。
恐る恐るドアを開けると そこに立っていたのは、由美だった