かつて付き合っていた彼女が足の指を誰かに切り落とされ、そして自分が疑われている…。今井は、昨日まで想像もしてなかった出来事に巻き込まれ、疲れ切っていた。帰社の時刻が来ても立ち上がる気力さえなかった…
ようやく思い出したように家路についた。
後ろから気配が感じたきっと刑事に尾行されてたらしい。疑われても当然だろう…
今井自身もそう思った。
駅から30分ほどして自宅のマンションに着いた。窓から覗くと、刑事の車が張り込んでいる。
今井は、ふぅっと深いため息をついた。
しかし、考えれば考えるほどわからない。ぼーとした意識のまま、グラスにウィスキーを注いだ。そして一気にに飲みほそうってした瞬間ー。