『確かに僕のアドレスですが、送るはずないですよ!』
興奮した様子の今井をなだめながら警部は質問を続けた。
『じゃ、いったい誰が?』『わかりません』
『あなた以外の誰かが同じアドレスでメールを送る事出来ますか?』
『無理だと思います…。でも僕じゃありません!絶対に…しかし…』
『しかし、何ですか?』
『一つだけ方法はあります。僕のメールサーバーに入り込めば送れます』
『そんな簡単に入り込めるものなんですか?』
『いいぇ…でもそれしか考えられません…』
今井はひとり事のように答えた。