逃げ場のない狭いベッドに、りっくんと2人きり。


恥ずかしい…。

でも、雷がこわいっ……。


そう思っていたんだけど――。


「大丈夫。俺がそばにいる」


徐々に体の震えが治まってきて…。

りっくんの体温に包まれ安心したわたしは、いつの間に眠ってしまっていた。



次の日。

カーテンから漏れる陽の光で、ゆっくりと重いまぶたを開ける。


…なぜだか、身動きが取れない。


そう思っていたら、わたしを抱きかかえるようにして、りっくんがすぐそばで気持ちよさそうな寝息を立てていた。


そうだっ…。

昨日、雷を怖がるわたしのために、りっくんがいっしょの布団で寝てくれたんだった。


「う〜ん…」と言って、まだ夢の中にいるりっくんの寝顔がかわいくて…。

思わず、その頬にキスしてしまった。