『それなら、今度りっくんもウチに遊びにきてよ!まだ、家の中には入ったことはなかったでしょ?』

『そうだな。前に、玄関でちょこっと話して帰ったくらいだし』

『お母さんも喜ぶと思うからさっ』

『おう』


映画を見終わったあと、そんな話をしていたけど…。

こんな早くに現実になるとは思わなかった。


「りっくんの家には、電話で事情を説明しておくからっ」


お母さんもりっくんがお泊まりすることがうれしいのか、ノリノリでりっくんのお風呂上がりに着替えも用意している。


しかも、わたしの部屋には、わたしのベッドの隣に…1組の布団が。



「お母さん、なにこれ…⁉︎」


慌てて、キッチンで食事の片付けをしていたお母さんのもとへ。


「なにって、なにが?」

「わたしの部屋にっ…布団が!」