「ペアリングって…やつ?どんなときでも、しずくとずっと繋がってるって感じたいから」


りっくんは照れくさそうに頬をかく。


すると、首元にキラリと輝くチェーンが見えた。

そこには、わたしが渡されたペアリングと同じデザインのシルバーのリングがつけられていた。


「指にはめたらすぐに見つかって、学校にはつけて行けないし。でも、チェーンを通してネックレスにしたら、襟で隠れて見えないだろ?」


だから、ずっと身につけていられる。


そう思いながら、りっくんはこのペアリングを選んでくれたんだそう。



りっくんに、後ろの髪をかき上げるように言われる。

その通りにすると、わたしの首元にペアリングを通したチェーンをつけてくれた。


りっくんとはヒミツのお付き合い。

でも、わたしたちはちゃんとこのペアリングで繋がっている。