急展開な事態になるとは思ってもみなかった。



そのあとは、ショッピングモール内の服屋さんでお買い物。


わたしは、普段着で着るTシャツを2枚購入。

りっくんも新しいデニムがほしかったとかで、りっくんのお買い物にも付き合っていた。


「どう、これ?」


りっくんは1着着るたびに試着室から出てきて、わたしに意見を求めてくる。


「う〜ん…」

「って、しずく。さっきからそればっかじゃん。…もしかして、似合ってない?」

「…いや、似合っていないというか。むしろ…」


すべて似合っている。


だって、相手はモデルの律希なんだもん。

シンプルなデニムだって、一般人が着こなすには難しそうなデザインのデニムだって、りっくんが履けばなんでも似合ってしまう。


「お客様、どれもすごくお似合いで!」