「おっと、危ない!!」

「え、あっ!」


 急に勢い良く走ってきた自転車に、あたしはぶつかりそうになる。

 怖くなって、目をつぶってしまった、その時。


 ぐいっ!


 浅田の手が伸びてきた。


「あ……!」


 あたしはおそるおそる目を開けた。