「初めまして!朝野友里ですっ



空川中学校………出身です………っ」



騒がしい教室内にそんな可愛らしい声が響いた。



「空川中学校って…………」


「じゃあ、丁度あの事件と…………」



コソコソ話が飛び交ってる中、友里は元気なさげに答えた。


「クラスメイトが………っ


全員………っ」



うつむいて答えるとすぐさま慰めの声が教室内を支配した。








「そういえばさーあの噂って知ってるー?」









「簡単に人を操ったり出来ちゃう、『学級洗脳崩壊アプリ』っていうアプリ!」




そんな質問に友里は迷いもなく答える。



「知らないよ~……!


面白いアプリなんだね!」




にこっと微笑む彼女の本性なんか、この先知るものはいない。










END