「ただいま………!」


家に帰ってすぐ、階段を駆け足で登って部屋に籠った。



相変わらずお母さんは仕事でいない。


きっと帰ってくるのは真夜中だ。



ボンッと音をたててベッドにダイブ。



「はぁぁ…………」


疲労が爆発したのか学校ではつけない盛大なため息をついた。



「いじめの痛みを知ってもらえて………良かった……けど……っ」



────味方は私、ここにいるんだから……っ



思い出すとまた目頭が熱くなった。