この度烏野高校に入学した、のだが…

部活が決まらない。

「どうしよう…」

迷っていると

「君、もしかして入る部活迷ってる?」

「え、あ、はい迷ってます…」

振り返ると、そこには大きい男の人が三人立っていた。

「ひぇっ…」

「あっごめん怖がらせるつもりは無かったんだ」

爽やかイケメンさんがにこにこしながら安心させてくれた。
「俺たちバレー部なんだけど、マネージャー募集してるのでどうかな?」

そう言ってバレー部紹介の紙を渡してくれた。

「でも、私経験者じゃないですし、ルールもよく分かってないですよ…?」

「大丈夫!俺たち3年なんだけど同学年のマネージャーもいるから安心して!」

ニカッと笑う爽やかさん。

「じ、じゃあよろしくお願いいたします」

ペコッと頭を下げると

「ほんと?!?!よろしくね!」

「あ、じゃあ放課後体育館に来て欲しいんだそこで皆と自己紹介したいから」

「分かりました!」

こうして私の部活が決まったのである。
ー放課後ー

「えーと、ここかな」

大きな体育館の入口にたどり着いた。

「ふぅ…よしっ!」

ドアに手をかけようとした瞬間

「互いがチームメイトだって自覚するまで部活には一切参加させない!」

「「はぁぁぁぁー!?」」

なっ、なんだ?!なんでこんな気まづい雰囲気なんだ!!!

「バレーやらせて下さい!!」

「お願いします!!」

ドンドン!!

「ひぃっ…」
「あぇ、す、すんません」

オレンジ色の髪の毛をした人が謝ってくる。

「………」

不機嫌な顔をした黒髪くん。

「あ、あの…私バレー部に入部をば…」

「え、俺たちも入部希望者!!」

「そうなんですか?…でもなんかさっき…」

「あぁ、ちょっと…うん…」

あさっての方向を見るオレンジくん。

「あの!本当にこいつとも協力します!練習に参加させてください!!」

黒髪くんは諦めずドアを叩く。

するとドアが少し開き

「本当は?」

「っ!!!」

朝話してくれた人とは同じとは思えないくらいの圧があった。
「あれ、君は朝の…」

「あっ有栖川 茉莉(アリスガワ マツリ)です!マネージャー希望です」

「ありがとう!入って入って」

先輩はドアを開け、入る様に促した。

「あ、ありがとうございます…でもあの…あの御二方は…」

「あーー…気にしないで(ニコッ)」

ニコニコ笑っているが目は笑っていない。

「しっ失礼します…」

うぅ、気まづい…

私はそそくさと体育館に入った。

ーー

「じゃあとりあえず自己紹介から始めようか」

「俺はキャプテンで3年の澤村大地だ」

「俺は副キャプテンで3年の菅原孝支だよ!」

「私はマネージャーで3年の清水潔子です」

「俺は2年の田中龍之介だ!」

「同じく2年の縁下力です」

「俺も同じ2年の木下久志です」

「俺も2年の成田一仁です」

全員「よろしくお願いします!!!」

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