「では、僕が呼んだら入ってきてくださいね。」



夜さんはそう言ってうるさい教室の中に入って行った。



ガヤガヤガヤガヤ



「静かに。」



ガヤガヤガヤガヤ



「静かにしろ!!!」



あぁーあ、夜さんの本性出ちゃった。



クラスについてはここに向かってる途中夜さんから聞いた。



ここは不良校だけど勉強にはちょっぴり厳しいらしい。でもこのクラスだけは特別でら族関係の人達だけしかいない。



全校生徒は意外にも少ない方でこのクラスは1年〜3年まで一緒に授業を受けるようになっている。



私と涙羽は特別扱いらしい。このクラス以外は真面目でしっかり勉強してる感じだから空気が重いらしい。



勿論、他のクラスはちゃんと学年ごとだけど。




「涙羽さん、涙唯さん、入ってきてください。」



ガラガラ



私たちが入った瞬間、静かになった教室がまた騒がしくなる。



「え、、なんかフード被ってて不気味、、」
「女?男?」
「男ならパシリにしよーぜ!がはは!」
「いいなそれ!」
「でもいっちぇーから女じゃね?」

私と涙羽はちょっとずつキレかけていた。



それを見かねた夜さんがすぐ止めに入る。



「うるさい!2人とも、自己紹介お願いします。」



「黒姫涙唯。関わる気はない。」
「黒姫涙羽。同じく関わる気はない。」



それだけ言うと、みんなは目が点になっていた。




「2人の席は1番後ろの窓側です。隣同士で座ってください。」



それに頷くと、私は窓側から2番目、涙羽が窓側という順に座って机に突っ伏した。




次第に眠気が襲ってきて、私はそのまま眠りについた。