「そっ…かぁ……。あ、理事長室ここだよ。ノックしてから入ってね。それじゃあね。」



男の子は颯爽とどっかに行ってしまった。



コンコン



「はい。」



中から若い男性の声が聞こえてから理事長室に入った。



その顔には見覚えがあった。



「「秋斗さん?」」
「よお双子、久しぶりだな。」



秋斗(あきと)さんとは、昔少し関わったことがあるイケメンさん。



「お久しぶりです。今日からよろしくです。」
「ああ、じゃあ担任呼ぶな。」




秋斗さんがそう言った瞬間、理事長室のドアが開いた。



「呼ばれなくても来ますよ。あ、久しぶりです涙唯さん、涙羽さん。」
「「夜さん?」」



夜(よる)さんも昔関わったことのあるイケメンさん。



昔は髪色が明るめの茶髪だったけど今では黒髪になっていた。



「早速ですがそろそろHR始まるので教室に行きましょう。」