「そういえばなんで2人はフード被ってるの??」



私と涙羽はフードを深くまで被っている。



「光が嫌いだからです。」



涙羽はそう言うと、男の子は察したような顔をした。



「過去から……抜け出せるといいね…。」



男の子は私たちに聞こえないよう独り言を言った。
でも昔から耳がいい私にはしっかりと聞こえた。




「抜け出せないわよ。一生。」