この部屋に入る前も、言われるだろうと思って避けた主張。
でもいま、本当に、一緒にやりたくなかった。
いくら逃げたいからといって後は任せて帰るなんてことは論外で、だからって二人でこのまま続けるのもごめんだ。
一人でやった方が断然よかった。
何時になったとしても。
「そうやけど、そうっ、なんやけどっ、私が、一人でやりたいねん」
一緒にやりたくないとは言えない。
これ以上のトラブルは身に余る。
押し通すには無理のある駄々。
けれど他にうまい言い方が分からなかった。
言いたいことははっきりしているのに…。
何でそう気を持たせるのか、気を持たされたままでいられるほど自分はおめでたいやつではない。
そう、言ってしまいそうだったから。
素直にぶつけた方がいいに決まっている。
なのに意地がそれを許さなかった。
身に余るトラブルは避けたいくせに、ますます引き寄せてしまう矛盾。
どんな顔をしているのか自分でも分からないまま日下部を見据え、頷いてくれるよう願った。
が、真っ先に届いたのは日下部の乾いた失笑だった。
「園村さんさ、ちょっと意識しすぎじゃない?」
一番隠したかったことが、何の誤魔化しもなくぶつけられた。
自分が暴露する形ならまだ心の準備が出来たのに。
日下部相手だと毎回思うように気持ちを隠させてもらえない。
恥ずかしさでどうにかなりそうだった。
どこまで引きずり出したいのだろうか。
根こそぎ提示するまで許してもらえないのだろうか。
でもいま、本当に、一緒にやりたくなかった。
いくら逃げたいからといって後は任せて帰るなんてことは論外で、だからって二人でこのまま続けるのもごめんだ。
一人でやった方が断然よかった。
何時になったとしても。
「そうやけど、そうっ、なんやけどっ、私が、一人でやりたいねん」
一緒にやりたくないとは言えない。
これ以上のトラブルは身に余る。
押し通すには無理のある駄々。
けれど他にうまい言い方が分からなかった。
言いたいことははっきりしているのに…。
何でそう気を持たせるのか、気を持たされたままでいられるほど自分はおめでたいやつではない。
そう、言ってしまいそうだったから。
素直にぶつけた方がいいに決まっている。
なのに意地がそれを許さなかった。
身に余るトラブルは避けたいくせに、ますます引き寄せてしまう矛盾。
どんな顔をしているのか自分でも分からないまま日下部を見据え、頷いてくれるよう願った。
が、真っ先に届いたのは日下部の乾いた失笑だった。
「園村さんさ、ちょっと意識しすぎじゃない?」
一番隠したかったことが、何の誤魔化しもなくぶつけられた。
自分が暴露する形ならまだ心の準備が出来たのに。
日下部相手だと毎回思うように気持ちを隠させてもらえない。
恥ずかしさでどうにかなりそうだった。
どこまで引きずり出したいのだろうか。
根こそぎ提示するまで許してもらえないのだろうか。