恐る恐る、日下部の反応を窺いながら中へ入った。
ブワァっと日下部の存在が押し寄せて、きらきらちかちか、目の前で光が弾けるようなエフェクトも感じた。
「うわっ、日下部くんの匂い凄いっ」
思わず口から出てしまった。
待たせていた二人への挨拶もすっとばして出たのが、いい匂い。
学校よりも強い、濃い日下部の存在に、口にせずにはいられなかった。
「意味が分かんない」
日下部の肩がかくんと下がる。
「あ、ごめん、なんかいっつもふわふわしてる日下部くんの匂いがすごかったから。いや、違うよ?臭いんや無くて、いい匂いの方やから。この人ええ匂いやなっていっつも思ってて、や、なんかちょっと違うな」
身振り手振りを加え、慌てて急いでフォローするもただの変わった人。
「あ、でもそれ分かる。日下部くんいつもいい匂いしてるもんねっ、私も部屋入ったとき日下部くんの匂いだって思ったっ、何かつけてるの?」
そうそれ!
そういうふうに言いたかってん!!
ナイス万智!
親指を立て、万智に突きつける。
日下部にもうんうんうんとうなずき、こういう意味であることを伝えた。
言いたいことを把握した日下部は「いや、何も」とだけ答え、まだ教科書も何も開かれていない机にお茶を乗せた。
それからやよいからもお茶菓子を拐い、勉強机へ置く。
「自然に身に纏ってるってやつかよ、それがモテる秘訣なのか?なのになんで女いねぇの?なんでつくんねぇの?総司なら困らねぇだろ」
早速冷えたお茶を口に含んだ尚太が、後先も考えないいつものノリで思ったことを吐き出した。
ブワァっと日下部の存在が押し寄せて、きらきらちかちか、目の前で光が弾けるようなエフェクトも感じた。
「うわっ、日下部くんの匂い凄いっ」
思わず口から出てしまった。
待たせていた二人への挨拶もすっとばして出たのが、いい匂い。
学校よりも強い、濃い日下部の存在に、口にせずにはいられなかった。
「意味が分かんない」
日下部の肩がかくんと下がる。
「あ、ごめん、なんかいっつもふわふわしてる日下部くんの匂いがすごかったから。いや、違うよ?臭いんや無くて、いい匂いの方やから。この人ええ匂いやなっていっつも思ってて、や、なんかちょっと違うな」
身振り手振りを加え、慌てて急いでフォローするもただの変わった人。
「あ、でもそれ分かる。日下部くんいつもいい匂いしてるもんねっ、私も部屋入ったとき日下部くんの匂いだって思ったっ、何かつけてるの?」
そうそれ!
そういうふうに言いたかってん!!
ナイス万智!
親指を立て、万智に突きつける。
日下部にもうんうんうんとうなずき、こういう意味であることを伝えた。
言いたいことを把握した日下部は「いや、何も」とだけ答え、まだ教科書も何も開かれていない机にお茶を乗せた。
それからやよいからもお茶菓子を拐い、勉強机へ置く。
「自然に身に纏ってるってやつかよ、それがモテる秘訣なのか?なのになんで女いねぇの?なんでつくんねぇの?総司なら困らねぇだろ」
早速冷えたお茶を口に含んだ尚太が、後先も考えないいつものノリで思ったことを吐き出した。