「レーン!お前、何をしにきた!」
去っていくレーンの背中に、声をかけたフェーン。
しかし、レーンは足を止めずに、話し始めた。
「兄貴が回収したコアを搭載したノアの試作機が、ここに来たんだけど〜。それを改造したカスタム機があったんだ。それに乗りたかったんだけど…もう決まったみたい」
「カスタム機?」
眉を寄せたフェーンの視界の端に、見たことのない人型のフィギュアが運ばれてくるのが、映った。
「ノア強化型…コードネーム、キラー」
レーンは呟くように言うと、デッキから出ていった。
「こいつは…」
去っていったレーンを追いかけずに、フェーンはデッキ内に姿を見せたキラーを見つめていた。
ノアの二倍の太さが、ある足。装甲も厚そうだが、所々につけられたブースターが、スピード面を強化していた。
顔についているモノアイは、ノアとは違い、回転するようになっていた。これにより、後ろを見ることもできるようになっていた。
但し、人間はフィギュアとシンクロして動く為に、視界の混乱を招くかもしれなかった。
モノアイがずっと後ろを映していても、パイロットは前と錯覚するかもしれなかった。
そんなことをフェーンが考えていると、後ろから声がかかった。
「フェーン少佐では、ありませんかな?」
「!」
フェーンはその声に驚きながらも、優雅に振り向いた。
「はい。そうですが…あなたは…!」
振り向く途中で、フェーンは声をかけてきた人物に気付いた。
「モハメッド大尉!」
それでも驚いたのは、モハメッドだったからであった。
元々、アメリカと敵対するテロ組織の一員であったが、レクイエムとの戦いの後、テラに合流。
元テロリストでありながら、大尉まで上り詰めた男である。
フィギュアをテラが持っていなかった時も、部隊を率い、戦い続けていた。
テロリスト組織の出身でなければ、テラの中枢にいたであろうと言われていた。
と言っても、彼は幼い頃に、誘拐させ、特殊訓練を受けた…テロの被害者ともとれるが、臆することなく生い立ちを語っていた。
去っていくレーンの背中に、声をかけたフェーン。
しかし、レーンは足を止めずに、話し始めた。
「兄貴が回収したコアを搭載したノアの試作機が、ここに来たんだけど〜。それを改造したカスタム機があったんだ。それに乗りたかったんだけど…もう決まったみたい」
「カスタム機?」
眉を寄せたフェーンの視界の端に、見たことのない人型のフィギュアが運ばれてくるのが、映った。
「ノア強化型…コードネーム、キラー」
レーンは呟くように言うと、デッキから出ていった。
「こいつは…」
去っていったレーンを追いかけずに、フェーンはデッキ内に姿を見せたキラーを見つめていた。
ノアの二倍の太さが、ある足。装甲も厚そうだが、所々につけられたブースターが、スピード面を強化していた。
顔についているモノアイは、ノアとは違い、回転するようになっていた。これにより、後ろを見ることもできるようになっていた。
但し、人間はフィギュアとシンクロして動く為に、視界の混乱を招くかもしれなかった。
モノアイがずっと後ろを映していても、パイロットは前と錯覚するかもしれなかった。
そんなことをフェーンが考えていると、後ろから声がかかった。
「フェーン少佐では、ありませんかな?」
「!」
フェーンはその声に驚きながらも、優雅に振り向いた。
「はい。そうですが…あなたは…!」
振り向く途中で、フェーンは声をかけてきた人物に気付いた。
「モハメッド大尉!」
それでも驚いたのは、モハメッドだったからであった。
元々、アメリカと敵対するテロ組織の一員であったが、レクイエムとの戦いの後、テラに合流。
元テロリストでありながら、大尉まで上り詰めた男である。
フィギュアをテラが持っていなかった時も、部隊を率い、戦い続けていた。
テロリスト組織の出身でなければ、テラの中枢にいたであろうと言われていた。
と言っても、彼は幼い頃に、誘拐させ、特殊訓練を受けた…テロの被害者ともとれるが、臆することなく生い立ちを語っていた。