でも私が来る時は誰もいないので、亜賀座くんに促され二人で向かい合わせに座った。
亜賀座くんは持っていたコンビニの袋から、ミルクティーを取り出すと私の前に置いてくれた。ここへ来る途中、コンビニに寄ってたのはこれを買う為だったみたい。
ありがとう、そう亜賀座くんに言うと、彼はにこりと笑ってくれた。
亜賀座くんは優しい。今も、昔も……
実は私と亜賀座くんは、不知火と雲竜になる前に既に出会っていた。中等部三年の時に同じクラスだったんだ。でも亜賀座くんは二学期の途中で、家の事情で転校してしまった。
だから、私も最初は気が付かなかったんだけど。それに、不知火の倉庫を占拠され人質になった時はただただ怖くて、顔を見る余裕すら無かったし。
気が付いたのは、その件の後に亜賀座くんが家まで会いに来てくれたから。
初めは驚いたし怖かった。でも話を聞いているうちに段々と思い出したんだ。
中三の時に隣の席だった亜賀座くんだって……
「――暑くない? 店のエアコンもっと強くさせてもらおうか」
自分の分で買ってきたコーラをグイとひと口飲むと、店内を見回しながら亜賀座くんはそう言った。
「ううん、大丈夫。でも亜賀座くんが暑いなら強くしてもいいよ」
「いや、僕も大丈夫。じゃあこのままにしとくよ。暑くなったら言ってね」
「うん、ありがとう」
亜賀座くんは持っていたコンビニの袋から、ミルクティーを取り出すと私の前に置いてくれた。ここへ来る途中、コンビニに寄ってたのはこれを買う為だったみたい。
ありがとう、そう亜賀座くんに言うと、彼はにこりと笑ってくれた。
亜賀座くんは優しい。今も、昔も……
実は私と亜賀座くんは、不知火と雲竜になる前に既に出会っていた。中等部三年の時に同じクラスだったんだ。でも亜賀座くんは二学期の途中で、家の事情で転校してしまった。
だから、私も最初は気が付かなかったんだけど。それに、不知火の倉庫を占拠され人質になった時はただただ怖くて、顔を見る余裕すら無かったし。
気が付いたのは、その件の後に亜賀座くんが家まで会いに来てくれたから。
初めは驚いたし怖かった。でも話を聞いているうちに段々と思い出したんだ。
中三の時に隣の席だった亜賀座くんだって……
「――暑くない? 店のエアコンもっと強くさせてもらおうか」
自分の分で買ってきたコーラをグイとひと口飲むと、店内を見回しながら亜賀座くんはそう言った。
「ううん、大丈夫。でも亜賀座くんが暑いなら強くしてもいいよ」
「いや、僕も大丈夫。じゃあこのままにしとくよ。暑くなったら言ってね」
「うん、ありがとう」