棒読みで謝った大也が黒のウィッグを揺らしながら彼の名を呼び付け、は?、と眉をひそめる仁さんにある一言を告げた。
「この手紙、ジェームズからっぽい」
(ジェームズって誰、?)
まさか、大也や仁さんが外国人と交流があるなんて思ってもみなかった私はその場に固まった。
2人共根っからの日本人だし留学経験もない、何なら人生のほとんどを養護園で過ごしていたのだから、私がそう思うのも無理はない。
「え、ジェームズ?手紙?ちょっとそれ貸して早く」
しかし、その本人は驚いた様に目を見開き、ソファーからジャンプして飛び降りると大也が持っていた手紙を奪い取って真剣に読み始めた。
「あーもう、仁のケチんぼ!」
大也はもう大人なのに、未だに仁に対して子供の様に嫌悪感を剥き出しにしている。
ぷりぷりと頬を膨らませた彼は、残っていた3通目の手紙を破り開けて黙読し始めた。
(……ん?何この状況?)
いきなり入ってきた2人のせいでドラマは中断され、仁が彼らに食いついてしまった今、私は完全に蚊帳の外の存在となっていた。
どうしたの?、と聞きたいものの、
「えー見てこの写真!ジェームズ随分変わったね!てかやっぱり女見る目あるわー!」
「いやー、どうやって彼女を口説いたんだろう…。こんな素敵な所に僕達がお呼ばれされるなんて、天にも昇る心地だよ」
「この手紙、ジェームズからっぽい」
(ジェームズって誰、?)
まさか、大也や仁さんが外国人と交流があるなんて思ってもみなかった私はその場に固まった。
2人共根っからの日本人だし留学経験もない、何なら人生のほとんどを養護園で過ごしていたのだから、私がそう思うのも無理はない。
「え、ジェームズ?手紙?ちょっとそれ貸して早く」
しかし、その本人は驚いた様に目を見開き、ソファーからジャンプして飛び降りると大也が持っていた手紙を奪い取って真剣に読み始めた。
「あーもう、仁のケチんぼ!」
大也はもう大人なのに、未だに仁に対して子供の様に嫌悪感を剥き出しにしている。
ぷりぷりと頬を膨らませた彼は、残っていた3通目の手紙を破り開けて黙読し始めた。
(……ん?何この状況?)
いきなり入ってきた2人のせいでドラマは中断され、仁が彼らに食いついてしまった今、私は完全に蚊帳の外の存在となっていた。
どうしたの?、と聞きたいものの、
「えー見てこの写真!ジェームズ随分変わったね!てかやっぱり女見る目あるわー!」
「いやー、どうやって彼女を口説いたんだろう…。こんな素敵な所に僕達がお呼ばれされるなんて、天にも昇る心地だよ」