最初は『盗みが終わり次第1発殴らせて下さい』と宣戦布告をしていたのに、最後は『盗みが終わったら1発殴って下さい』へと願いが変化して。
よって、私が檻から出た後、2人は同じタイミングで殴り合おうとしていたものの、
『…ごめん、僕の大切な家族を殴れないよ』
『リーダーを殴るなんて死に値します。すみませんでした』
同時に出したその拳は、お互いの拳とぶつかり合い。
『お疲れ様』
リーダーと最年少がグータッチをしたまま絆を確かめ合うという、何とも感動的な光景を目の当たりにしてしまった。
「ストロベリーパンケーキにヨーグルトと蜂蜜追加したの誰?」
「あ、それ私です!」
そうこうしている内に私が頼んだ商品名が呼ばれ、私は立ち上がってリーダーから箱を受け取った。
「皆受け取ったね?これが僕の分だから…」
渡米当初とは違う、肩の荷が下りた明るい笑顔で思い思いの場所に座る家族を見渡した彼は、自分のパンケーキが入った箱を確認する。
「あれっ、1つ多くないですか?」
湊さんの方を見ていた私は、テーブルに置かれた誰のものでもないパンケーキを見つけて声を上げた。
「うーわ、まさかの個数間違い?まあお金は湊負担だから良いけどね!余ったら俺食べるよ」
よって、私が檻から出た後、2人は同じタイミングで殴り合おうとしていたものの、
『…ごめん、僕の大切な家族を殴れないよ』
『リーダーを殴るなんて死に値します。すみませんでした』
同時に出したその拳は、お互いの拳とぶつかり合い。
『お疲れ様』
リーダーと最年少がグータッチをしたまま絆を確かめ合うという、何とも感動的な光景を目の当たりにしてしまった。
「ストロベリーパンケーキにヨーグルトと蜂蜜追加したの誰?」
「あ、それ私です!」
そうこうしている内に私が頼んだ商品名が呼ばれ、私は立ち上がってリーダーから箱を受け取った。
「皆受け取ったね?これが僕の分だから…」
渡米当初とは違う、肩の荷が下りた明るい笑顔で思い思いの場所に座る家族を見渡した彼は、自分のパンケーキが入った箱を確認する。
「あれっ、1つ多くないですか?」
湊さんの方を見ていた私は、テーブルに置かれた誰のものでもないパンケーキを見つけて声を上げた。
「うーわ、まさかの個数間違い?まあお金は湊負担だから良いけどね!余ったら俺食べるよ」