「うんっ…今まで本当にありがとう、皆大好きだよ」
35,34…、と数字が減る中、私も感謝の気持ちを言葉にする。
こんなに緊迫した状況なのに、不思議と涙は流れなかった。
「おい壱、俺が悪かったって言ってたって、お前の兄貴に伝えとけ」
「は?お前ら喧嘩でもしてたのかよ。アホらし」
「いや、俺は売られた喧嘩を買っただけだ」
「なら、仁に非があるだろ。俺が代わりに謝るよ、すまねぇな」
部屋の奥では琥珀と壱さんがそんな会話を繰り広げ、ひひっ、と薄く笑みを浮かべていて。
そのままおもむろにこちらに近付いてきた琥珀は、どかりと大也の横に腰を下ろした。
「おいお前ら、俺も混ぜろよ」
『23,22…』
意志とは関係なしに減っていく数字、それと同時に、大也が目を見開いて自分の真横を向いた。
「えっ…何それ、最後の最後にかまちょとか萌えるんだけど」
抑えきれない程の満面の笑みを浮かべた大也は、片手で武器が括り付けられた彼の左手を握った。
「解体成功するって信じてるけどさ…、死んだらガチで結婚しようね」
今まで何百回も聞いたその告白に、琥珀は鼻で笑って返答する。
「好きにしろよ」
「えっ」
「そーだね……って、え!?」
35,34…、と数字が減る中、私も感謝の気持ちを言葉にする。
こんなに緊迫した状況なのに、不思議と涙は流れなかった。
「おい壱、俺が悪かったって言ってたって、お前の兄貴に伝えとけ」
「は?お前ら喧嘩でもしてたのかよ。アホらし」
「いや、俺は売られた喧嘩を買っただけだ」
「なら、仁に非があるだろ。俺が代わりに謝るよ、すまねぇな」
部屋の奥では琥珀と壱さんがそんな会話を繰り広げ、ひひっ、と薄く笑みを浮かべていて。
そのままおもむろにこちらに近付いてきた琥珀は、どかりと大也の横に腰を下ろした。
「おいお前ら、俺も混ぜろよ」
『23,22…』
意志とは関係なしに減っていく数字、それと同時に、大也が目を見開いて自分の真横を向いた。
「えっ…何それ、最後の最後にかまちょとか萌えるんだけど」
抑えきれない程の満面の笑みを浮かべた大也は、片手で武器が括り付けられた彼の左手を握った。
「解体成功するって信じてるけどさ…、死んだらガチで結婚しようね」
今まで何百回も聞いたその告白に、琥珀は鼻で笑って返答する。
「好きにしろよ」
「えっ」
「そーだね……って、え!?」