2人共普通の人よりも感覚が麻痺しているらしく、本物の死体やグロい映像を見てもあまり体調に影響が出ないのが唯一の救いだ。
その割にホラードラマが観れないのは何故なのだろう、と、疑問に思ってしまうところはあるのだけれど。
「おい、グミ食べたい奴いるか?」
そんな私の心配をよそに、いつものテンションで口を開いたのは仁さんの双子の弟の壱さん。
昨夜から仁さんは深い眠りに堕ちてしまって、それから今までずっと壱さんが主人格の座を奪い取っているのだ。
「欲しいです!」
その問い掛けに即座に答えた航海の腰には銃が3丁も括り付けられていて、ただただ恐ろしい。
このサイコパスが敵側につかなくて良かった、と心から思う。
「これは狂犬が買ったやつだからよ、味に文句があればあいつに言え」
「味に文句があんなら製造会社に言え。俺は悪くない」
壱さんと銀ちゃんはいつもと変わらない口調で私達に話し掛けて来るから、思わずドライブを楽しんでいるような感覚に陥ってしまう。
琥珀はコーヒーを飲みながら緊張感のない男達を感情の籠らない目で見ていて、何を考えているのかさっぱり見当がつかない。
ただ、今までで1番まとまりのない状態で今回の闘いの火蓋が切って落とされたのは誰の目にも明らかだった。
その割にホラードラマが観れないのは何故なのだろう、と、疑問に思ってしまうところはあるのだけれど。
「おい、グミ食べたい奴いるか?」
そんな私の心配をよそに、いつものテンションで口を開いたのは仁さんの双子の弟の壱さん。
昨夜から仁さんは深い眠りに堕ちてしまって、それから今までずっと壱さんが主人格の座を奪い取っているのだ。
「欲しいです!」
その問い掛けに即座に答えた航海の腰には銃が3丁も括り付けられていて、ただただ恐ろしい。
このサイコパスが敵側につかなくて良かった、と心から思う。
「これは狂犬が買ったやつだからよ、味に文句があればあいつに言え」
「味に文句があんなら製造会社に言え。俺は悪くない」
壱さんと銀ちゃんはいつもと変わらない口調で私達に話し掛けて来るから、思わずドライブを楽しんでいるような感覚に陥ってしまう。
琥珀はコーヒーを飲みながら緊張感のない男達を感情の籠らない目で見ていて、何を考えているのかさっぱり見当がつかない。
ただ、今までで1番まとまりのない状態で今回の闘いの火蓋が切って落とされたのは誰の目にも明らかだった。