だからこそ自分の前にいる翼は特別なんだって思える。

会場につくともうすでに楓くんと、伊織くんは来ていた。

「戻ってきたら褒めてね!」

「うん。絶対大丈夫だから」

渋々私の元を離れて移動する。

少し離れたところに係の人たちが誘導して次々に話してる。

歓喜して泣いている子や緊張して震えている子、いろんな子がいた。

こういうところを見ると私なんかが翼の隣にいていいのかなって思う。

時々こっちみてくるけどわたしよりいまはファンの子のほうを見てほしいかなー?

ちゃんと集中しないと駄目だよ!翼くん!