「叔母さまは、魚を洗いに海へ行
くと、溺れられた、、という事で
すか?、、なんともお伽噺話みた
いな話ですな。この辺りでは、
皆さん魚は海で洗うのですか。」
黒塗りの外車。
後部座席に乗せられ運転席から
事情聴取まがいな質問される。
しかも明らかに
『お婆さんは川に洗濯にじゃ、
あるまいし、桃でも拾いますか』
ぐらいの揶揄され空気アリアリ。
あー、そのマフラー、
高いカシミアですよね?って
云いたくなる。
「皆が皆さんではないですよ。
ただ、 漁師をされてると
世間話しながら、みたいな。」
冷や汗をかきながら、
返事をする。
さっきから矢継ぎ早に叔母の
人となりやら、聞き取りされる。
「ふむ、なるほど。叔母さまは、
この辺りでも顔が効く人物です
な。さて、事故現場はここで
よろしいかな。あ、お嬢さんは
車に乗っておいて下さい。
なるほど。人だかりがあります」
海沿いの国道を少し走ると、
直ぐに船着き場になって、
防波堤が切れる。
辺りにはベンチまであって、
リタイアした元漁師ダンディーが
たむろしてるのだ。
その真ん前が海に降りる場所に
なって、岩場の入江になる。
潮溜まりみたいなところに
降りていけば海水で魚を
洗える塩梅。
「現場の写真を収めますし、わた
しが聞き込みもしますので。」
颯爽と目の大きな
某意地悪役俳優に似た顔で、
カメラを片手に車を降りる審査員。
おお!!なんか、カッコいい!!
凄く怖いけれど。
なんかドラマみたい!
サスペンスとか!!
1人盛り上がるテンション。
ところが、
車から見ていたら
何か可笑しな感じになる。
てっきり刑事みたいに
たむろしているダンディーズに
鋭く聞き込みをすると
思ってたら、
相手が悪かった。
島の90オーバー元漁師達だ。
あれよあれよと集まってきて、
身振り手振りで
当時の様子を、おお立ち回り!?
騒いだ挙げ句に、
全員がポーズを決めて
事故現場で記念撮影している。
「ここの人達は、一体何人です
か。今どきカメラといえば
集合写真だとかいいますし。
この様子だと叔母さまは確かに
魚を海で洗って落ちた訳です。」
さすがにハンカチは白だった。
彼はぐったりしながら、
汗を拭いつつ車に戻ると、
直ぐ様外車を発進させる。
後ろから追い掛けてくる勢いなのだ。
元漁師ダンディーズが!!
「なんだか、すみません。」
何にか分からないけれど、、謝っておく。
とにかく変な叔母の死因による
事件性は払拭されたらしい。
さすが島民パワー!!
て、いっても!
このサスペンスばりの審査員は、
叔母の家の火災保険の審査なのよ!
まとめて、何口払っておく昔のタイプの。
100円を100口とかね!
だから支払い金額がそんな大した金額じゃない。
それで、この空気感。
何!!
しかも、
車を止めてサングラス!!
島民が、おじいや、おばあが、
何や?と見に来てるから!!
「叔母さまのお宅は、もう片付けられてますから、こちらでお話させてもらいますね。」
グラサンかけると、もうユージローだから!!
「すいません。何もお構い出来ませんで。」
「かまいません。」
とこで侮るなかれ、
本来は、津波や火災、風災なんかでの
家屋被害に200万円とか出るのだ。
あの金額で!!
でも今回は叔母が亡くなっただけだから、
あまり期待はしていない。
が、
「見舞金でますよ。60万ですね。」
「え!!」
出るの?!思うよりも!!
なんだか車で会話のサスペンス味半端ない。
「あの、凄いですね。なら、この後一旦叔母で契約は解約になりますよね?また同じ感じで、掛ける事できますか?実は生活は本土なんですけど。」
余りのお得さに、なりふりかまわず相談してみる。
「ハハ。出来ますよ。お嬢様で本契約の保険を掛けてもらいまして、受取人をお父様にして頂きます。そうしましたら、お父様名義の島のお宅に火災保険が、さすがに叔母さま当時金額より少し高くなりますが。しかし受け取り保険金も上がりますからね。ただし、島のお宅に月、2回来ている実績だけ作ってください。」
何か法の抜け目を指南されてる感じがするのは、
見た目からだろうか、、、
島民が車の窓に張り付き始めてますが。
「では、名義が父になりましたら、早速お願いします。」
どうせ、メンテナンスには来ないといけないし、
何かすることになれば可能な来島数だ。
「その時はこちらに、あ、本土でお会いできますよ。わたし、国内の四分の一が担当なので。」
「そーー、なんですかーーー!」
そりゃ外車乗りますね。
こうして、
あまり期待していなかった保険の内の1つが、
思いの外、支払いがあり、
わたしの島軍資金は、なんとかゲットだぜ!!
そのミラクルはまだ続くのだ。
くと、溺れられた、、という事で
すか?、、なんともお伽噺話みた
いな話ですな。この辺りでは、
皆さん魚は海で洗うのですか。」
黒塗りの外車。
後部座席に乗せられ運転席から
事情聴取まがいな質問される。
しかも明らかに
『お婆さんは川に洗濯にじゃ、
あるまいし、桃でも拾いますか』
ぐらいの揶揄され空気アリアリ。
あー、そのマフラー、
高いカシミアですよね?って
云いたくなる。
「皆が皆さんではないですよ。
ただ、 漁師をされてると
世間話しながら、みたいな。」
冷や汗をかきながら、
返事をする。
さっきから矢継ぎ早に叔母の
人となりやら、聞き取りされる。
「ふむ、なるほど。叔母さまは、
この辺りでも顔が効く人物です
な。さて、事故現場はここで
よろしいかな。あ、お嬢さんは
車に乗っておいて下さい。
なるほど。人だかりがあります」
海沿いの国道を少し走ると、
直ぐに船着き場になって、
防波堤が切れる。
辺りにはベンチまであって、
リタイアした元漁師ダンディーが
たむろしてるのだ。
その真ん前が海に降りる場所に
なって、岩場の入江になる。
潮溜まりみたいなところに
降りていけば海水で魚を
洗える塩梅。
「現場の写真を収めますし、わた
しが聞き込みもしますので。」
颯爽と目の大きな
某意地悪役俳優に似た顔で、
カメラを片手に車を降りる審査員。
おお!!なんか、カッコいい!!
凄く怖いけれど。
なんかドラマみたい!
サスペンスとか!!
1人盛り上がるテンション。
ところが、
車から見ていたら
何か可笑しな感じになる。
てっきり刑事みたいに
たむろしているダンディーズに
鋭く聞き込みをすると
思ってたら、
相手が悪かった。
島の90オーバー元漁師達だ。
あれよあれよと集まってきて、
身振り手振りで
当時の様子を、おお立ち回り!?
騒いだ挙げ句に、
全員がポーズを決めて
事故現場で記念撮影している。
「ここの人達は、一体何人です
か。今どきカメラといえば
集合写真だとかいいますし。
この様子だと叔母さまは確かに
魚を海で洗って落ちた訳です。」
さすがにハンカチは白だった。
彼はぐったりしながら、
汗を拭いつつ車に戻ると、
直ぐ様外車を発進させる。
後ろから追い掛けてくる勢いなのだ。
元漁師ダンディーズが!!
「なんだか、すみません。」
何にか分からないけれど、、謝っておく。
とにかく変な叔母の死因による
事件性は払拭されたらしい。
さすが島民パワー!!
て、いっても!
このサスペンスばりの審査員は、
叔母の家の火災保険の審査なのよ!
まとめて、何口払っておく昔のタイプの。
100円を100口とかね!
だから支払い金額がそんな大した金額じゃない。
それで、この空気感。
何!!
しかも、
車を止めてサングラス!!
島民が、おじいや、おばあが、
何や?と見に来てるから!!
「叔母さまのお宅は、もう片付けられてますから、こちらでお話させてもらいますね。」
グラサンかけると、もうユージローだから!!
「すいません。何もお構い出来ませんで。」
「かまいません。」
とこで侮るなかれ、
本来は、津波や火災、風災なんかでの
家屋被害に200万円とか出るのだ。
あの金額で!!
でも今回は叔母が亡くなっただけだから、
あまり期待はしていない。
が、
「見舞金でますよ。60万ですね。」
「え!!」
出るの?!思うよりも!!
なんだか車で会話のサスペンス味半端ない。
「あの、凄いですね。なら、この後一旦叔母で契約は解約になりますよね?また同じ感じで、掛ける事できますか?実は生活は本土なんですけど。」
余りのお得さに、なりふりかまわず相談してみる。
「ハハ。出来ますよ。お嬢様で本契約の保険を掛けてもらいまして、受取人をお父様にして頂きます。そうしましたら、お父様名義の島のお宅に火災保険が、さすがに叔母さま当時金額より少し高くなりますが。しかし受け取り保険金も上がりますからね。ただし、島のお宅に月、2回来ている実績だけ作ってください。」
何か法の抜け目を指南されてる感じがするのは、
見た目からだろうか、、、
島民が車の窓に張り付き始めてますが。
「では、名義が父になりましたら、早速お願いします。」
どうせ、メンテナンスには来ないといけないし、
何かすることになれば可能な来島数だ。
「その時はこちらに、あ、本土でお会いできますよ。わたし、国内の四分の一が担当なので。」
「そーー、なんですかーーー!」
そりゃ外車乗りますね。
こうして、
あまり期待していなかった保険の内の1つが、
思いの外、支払いがあり、
わたしの島軍資金は、なんとかゲットだぜ!!
そのミラクルはまだ続くのだ。