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「上田城付近、到着!」
「おぇぇぇぇぇ」
幻は、人間の姿になって、吐いている
「雪は軽く払っておかないとね」
「式神にこんなことできるのは、お前だけだぞ。先祖に感謝しろ!」
ぷんぷんとこちらを向いて怒っている
なんか、人間の姿はあまり好きではないかも......
「失礼なこと考えてないよね」
「ん? もちろん」
上田城か......
どんな人達がいるかな?
記憶を探っていると、笑っているはずなのに、後ろで般若が見える男性がうっすら見えた
思わず、目を開けていったん中断する
「なに!?」
「え!?」
「え......!」
「え......?」
「「......」」
微妙な沈黙が走る