「まぁ、無事に? 完了したし、手土産にはなったでしょ」

「それ、何?」

「独特な香りがするからお香あたりでしょ。......」

「なめるの!?」

「......これは、一時的に錯覚を起こす成分入りかな。」


 一瞬だが、目の前がぼやけた


「さすが。昔、毒草を食べていただけある」

「血筋のおかげで死ななかった、って言われたよ」

「当たり前だよ......。先祖に感謝だよ感謝」


 (げん)が小さいおかげか、怒っていてもかわいく見える


「はぁ、ポケット作ろ」

「はぁ? ってゆうか、なんか性格変わった?」

「記憶、かな」

「ん?」