「どこかに情報が転がってないかな?」

「そんな簡単に出てきたら怖いよ......」


 現在地は真田と敵対関係にある領土にきている


「もう、城に潜入するかな」

「私を冷静な判断ができないようにするつもり!?」


 (げん)が完全にいってる......

 人間の姿は結構疲れるらしい


「肩、乗せてあげるから小さくなって......」


 さりげなく路地裏に入って、小さくなった(げん)乗せる

 手のひらサイズなので、服にポケットを作ろうと決めた


「街はずれが一番、手っ取り早いのよね」


 そして、街はずれに向かう途中、商人にあった

 ......なんか、怪しい......

 とりあえずにこりと笑っておく


阿呆(アホ)......」


 なぜか(げん)に怒られる

 忍びの修行、中途半端に終わらせられてるのよ...!

 まぁ、話していてわかった

 普通に奉行に突き出すべきやつだ


「ところで、真田に行く道ってわかりますか?」

「自分も数日後に行く予定なんですよ。あちらです」

「ありがとうございます。お礼に何か買わせてくださいませんか?」


 ニコニコと話して、証拠になりそうなものを何とかゲット


「上手いのか、下手なのか......」

(げん)、黙りなさい」


 商人から離れてから、そんな会話をする