「さて、これからどうする?」

「伊賀に行った方がいいのかな、死んだことになってるでしょ?」

「ん? 僕がもう行ったよ」

「......」

「だから上田城だね。目的地は」


 上田城は確か真田の......

 私の表情を見て気づいたのだろう、肯定される


璃都(りと)は真田に仕える忍びだからね」

「現在進行形なのね」

「まぁ、戻るなら手土産の一つが必要かな」

「え、そこに甘味売ってるよ」

「腐ると思うんだけど......。それに手土産ってそれじゃない!」

「......『情報かい?』」

「『へぇ、その通りっす』って何させるんですか!?」

「いや......、自分で引っかかっただけじゃない」


 きれいに引っかかるところは由紀にぃに似てるなー

 (げん)が言うには、夢らしいけど......


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