成瀬とは相変わらずの関係のまま、翔斗さんとの約束の日を迎えていた。
成瀬に選んでもらおうと考えていたデート服、結局は自分で選ぶしかなく。フェルダのコンセプトとはかけ離れた洋服をチョイスしてしまっていた。
「真尋様、お出かけの準備は出来ましたでしょうか?」
部屋をノックされドアが開き、顔を覗かせたのは向井だった。
「わぁ、モノトーンコーデで素敵です。いつぞやのフワフワ可愛い系フェルダのお洋服も可愛かったですけど、それより断然こちらの方が真尋様に似合ってますぅ」
「ありがと。それより成瀬は? あぁ、先に車を玄関に回してるのね」
「本日は優也くん……いえ、成瀬さんはお休みをいただいております」
「え、嘘でしょ? だって今日はわたしが翔斗さんと会う予定をしているのに」
急遽成瀬から休みの連絡が入ったのだと向井に教えられ、今日のデートが一気に不安になってきた。
成瀬の運転で待ち合わせ場所へ向かい、わたしがデートしている間は近くで待機してくれているとばかり思っていたのに。何かあれば、すぐに成瀬の元に帰れると思っていたから。わたしを一番近くで見守ってくれているものだと。
成瀬に選んでもらおうと考えていたデート服、結局は自分で選ぶしかなく。フェルダのコンセプトとはかけ離れた洋服をチョイスしてしまっていた。
「真尋様、お出かけの準備は出来ましたでしょうか?」
部屋をノックされドアが開き、顔を覗かせたのは向井だった。
「わぁ、モノトーンコーデで素敵です。いつぞやのフワフワ可愛い系フェルダのお洋服も可愛かったですけど、それより断然こちらの方が真尋様に似合ってますぅ」
「ありがと。それより成瀬は? あぁ、先に車を玄関に回してるのね」
「本日は優也くん……いえ、成瀬さんはお休みをいただいております」
「え、嘘でしょ? だって今日はわたしが翔斗さんと会う予定をしているのに」
急遽成瀬から休みの連絡が入ったのだと向井に教えられ、今日のデートが一気に不安になってきた。
成瀬の運転で待ち合わせ場所へ向かい、わたしがデートしている間は近くで待機してくれているとばかり思っていたのに。何かあれば、すぐに成瀬の元に帰れると思っていたから。わたしを一番近くで見守ってくれているものだと。