その後、一旦家政婦さんの件は保留になったけど、あれよあれよという間に智明に抱かれた。

いつも思うけど本当に上手すぎるし、女性経験豊富なんだろうなとか思ったり。

「蛍、身体大丈夫か?」

「うん、大丈夫だよ。ありがとう」

「さっき気にかけてたこと聞いてもいいか?」

「いいけど⋯引かない?」

「引かないから話して」

「お義母さまも、私の母も仕事と家事両立してるじゃん? だから、ずっと家にいる私が家政婦さんに頼るのは違う気がして」

「なるほどな。でも、俺はそれでいいと思う。蛍はどっちの家の仕事も手伝ってんだから」

「ありがとね、智明」

「じゃあ、明日中には家政婦雇っておくから。蛍は明日ずっと家にいるよね?」

「うん、明日は家にいるよ」

「了解。それから、近々引っ越そうかと思ってるんだけど、どこがいいとかある?」

「智明の職場に近いところでいいよ。私はたまにしか実家に帰らないし」

「この近辺で新居探しとく」

「うん、お願いします」

家政婦さんの話しから始まり、引越しまで決まっちゃった。

これから引越しの準備もしなきゃだし、どんどん忙しくなりそうだな。

明日からまた気合い入れ直してシャキッとしなきゃ。