んっ……眩しいんだけど朝?
小鳥遊結璃菜(たかなしゆりな)は飛び起きた
ここは何処?
「っつ……頭…痛っ」
結璃菜は頭を押さえた
これが俗に言う二日酔いというものか……
えっ!何で私は裸なの?
昨日ポニーテールにしていた髪はゴムは解かれ髪はボサボサ
結璃菜は長い黒髪をかきあげる
「う〜ん……朝?」
隣から布団に潜っているこもった声がした
柔らかい高級布団からは少し茶髪の髪の毛が少しだけ出ている
「……朝の…ようですね」
結璃菜は小さい声で呟いた
隣から手が伸びてきてウエストを引っ張られた
「キャッ」
「昨日可愛かったよ…結璃菜」
私の名前を知ってるこの人は誰?
全く記憶がないのだけれど……
「もっかいスル?」
布団から顔が出てきた
わっ、イケメン!
「いえ、あのぅ……どちら様でしょうか」
隣の彼は体を起こした
鍛えられた体の上裸が目に入る
結璃菜は恥ずかしくて顔をそむけた
ちゅっ
ほっぺたに唇が当たった
「昨日の事はもしかして全然覚えてない?」
「…………はい、申し訳ございません」
彼はベッドから出て下着を履いて水を飲む
どうぞと飲みかけの水を渡してくれた
関節キスはわかっていたが昨日の飲みすぎで結璃菜の喉はカラカラだった
「昨日かわいい声いっぱい出してたから喉乾いてたでしょ?」
ブッ……少し水が口から垂れた
「違います!お酒の飲みすぎでです」
そんなはずはない…だって彼とシテもそんなに声は出さないほうだ
「昨日は酒も入ってたし開放されてたよ(笑)うん、俺も久々によかった」
ベッドの周りに脱ぎ散らかされていた下着と洋服を拾い上げてくれて渡してくれた
「ありがとうございます」
「素直だね……お礼が言える子は好きだよ」