想多に本性がバレたあの日から、私は想多と2人きりの時だけ、本当の私で過ごした。
『あの先生、空気読めないし鈍いし、本当にウザい。』
「はは、言うねぇ〜笑」
でも想多は、引くどころか、笑いながら私の話を聞いてくれる。
こんなの、今までで始めて。
『ねぇ、今度2人で遊園地にでも行かない?』
「おぉ、いいね〜」
『じゃあ決まりね』
『今週の土曜日空いてる?』
「うん、めっちゃ暇だよ」
『じゃあ、土曜日で。』
「りょーかい」
私は初めて男子と遊ぶ約束をした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…