エディロンがふっと口元を綻ばせる。
「俺が今までに出会った誰よりも美しい」
飾らない褒め言葉は、かえって心に響くものだ。シャルロットは微笑みを浮かべる。
「ありがとうございます。陛下も素敵です。その……見惚れてしまいました」
それを聞いたエディロンは瞠目し、ついで嬉しそうに破顔する。
「あなたに褒められるほど、嬉しいことはないな」
屈託のない笑顔に、胸の内にむずがゆさが広がる。
改めて、この人が好きだと思った。
「そろそろ時間だ。行こうか」
エディロンが片手を差し出したので、シャルロットも自分の手を差し出す。きゅっとその手を握ったエディロンは、まっすぐにシャルロットを見つめた。
「俺の妃になったことを決して後悔させないと誓う。必ず、幸せにする」
「……はい」
微笑んで頷くと、握られた手の甲にキスが落とされた。