まさかオハンナからお祝いを言われるとは思っていなかったシャルロットは表情を明るくする。すると、オハンナは可哀想なものを見るような目でシャルロットを見返してきた。

『あの蛮族の王が選んだのがあなたでよかったわ。リゼットだったらと思うと、ぞっとする』
『え? 蛮族とは?』

 シャルロットは眉を顰める。