「大丈夫そうね。
あとは…息が苦しいとかない?大丈夫?」

どこまでも優しいあーちゃん。
一瞬この後言われること忘れてた。

「じゃぁそろそろ採血に移りましょっか」

…そーだった。
この世で1番嫌いな針を刺すっていう
朝から今世紀最悪な一大イベントを忘れてた。

「どーしてもやんないとダメなの?」

バレないように布団を被りながら
採血の準備をしてる
あーちゃんに無駄な質問をしてみる。