「相馬君があんな性格だとは知らなかった・・・」
私は言った。
「俺さ、正直めっちゃつらかった。だって、事実だからさ。兄貴は悪気があったわけじゃないこと、分かってくれる?」
拓徒は、私の顔を覗き込みながら言った。
「うん。しってるよ。だって拓徒のお兄ちゃん、会ったことあるもの。すごい優しかった。大地兄ちゃんに似てたんだ。
だけど、パパとママはそれを分かってくれない・・・・」
「っ・・・」
涙が出てきた。
ポタタッ・・・
拓徒の布団に雫が落ちる。
「ごめんなぁ・・大丈夫だから。泣きたいときはないたほうがいいよ。。。」
拓徒はそういって、抱きしめてくれた。その優しさが好き。
拓徒もつらいのにね。ごめんね。