「紗和へ
余命が宣告された俺が、こんなことをいうのもあれかなって思うんだけど、紗和には伝えたいと思う。
俺の夢は、保育士になること。
もう、実現しない夢なことぐらい、分かってる。
でも、紗和に言っておきたくて。
これを紗和が読むのはいつになるのか分からないけど、もしかしたらものすごく後に読むことになるかもしれないけど。
なぜ保育士になりたいのかって?
子供が好きだから。
ただそんな理由だけだよ。
でも、やっぱりなりたい。
最後まで、読んでくれてありがとう。
俺は、明日が来なくなる。
でも、紗和は、まだまだ明日が来てほしい。
俺が見れなかった景色とか、紗和がたくさん見て。
俺は、紗和を、いつまでも、愛しています。
紗和に、明日が来ますように」