待ち伏せ?
いつから、いつの間に、琥珀さんはそのようなことを?
「びっくりしたよ。朝施設を出て、バス停に行こうとしたら、そこに琥珀さんが待ってたんだ」
「…」
「どうも、うちの施設の近くにあるマンションを借りてるらしくて、通学路なんだって。それで、一緒に学校行こうって」
「…」
「そこまで一緒に来たよ。明日からも一緒に登校しようって誘われた。何なら、帰りも一緒にって…。友達ならそれくらい普通ですよね、って言われちゃって…」
「…」
「さすがに毎日は…とは言ったんだけど、分かってもらえたのかな…」
「…」
「…あの、瑠璃華さん大丈夫?」
「…えぇ、大丈夫です。何事もありません」
と、私は言いました。
「凄い押せ押せなんだよね、彼女…。びっくりするよ…」
と、奏さんは困惑したように言いました。
「…そして、奏さんは押しに弱いですからね。押されると潰れる…豆腐のようですね」
「…済みません、豆腐で…」
と、奏さんは言いました。
豆腐は良いですよ。そのまま食べても、揚げても焼いても煮ても美味しいですから。
「俺も、どう対応したら良いのか分からないよ…」
「…」
と、私は困ったように言う奏さんに、無言でした。
そんな、豆腐のように、押されて潰されるのではなく。
堅豆腐のように、押されても潰されない、鋼のメンタルを持って欲しいものだと思いました。
いつから、いつの間に、琥珀さんはそのようなことを?
「びっくりしたよ。朝施設を出て、バス停に行こうとしたら、そこに琥珀さんが待ってたんだ」
「…」
「どうも、うちの施設の近くにあるマンションを借りてるらしくて、通学路なんだって。それで、一緒に学校行こうって」
「…」
「そこまで一緒に来たよ。明日からも一緒に登校しようって誘われた。何なら、帰りも一緒にって…。友達ならそれくらい普通ですよね、って言われちゃって…」
「…」
「さすがに毎日は…とは言ったんだけど、分かってもらえたのかな…」
「…」
「…あの、瑠璃華さん大丈夫?」
「…えぇ、大丈夫です。何事もありません」
と、私は言いました。
「凄い押せ押せなんだよね、彼女…。びっくりするよ…」
と、奏さんは困惑したように言いました。
「…そして、奏さんは押しに弱いですからね。押されると潰れる…豆腐のようですね」
「…済みません、豆腐で…」
と、奏さんは言いました。
豆腐は良いですよ。そのまま食べても、揚げても焼いても煮ても美味しいですから。
「俺も、どう対応したら良いのか分からないよ…」
「…」
と、私は困ったように言う奏さんに、無言でした。
そんな、豆腐のように、押されて潰されるのではなく。
堅豆腐のように、押されても潰されない、鋼のメンタルを持って欲しいものだと思いました。