「どうしたの莢!?」

チカは私の顔を覗いてきた。

「ちょっと考え事。てか、最悪〜一番嫌いな数学の問題当てなくても…」

頭を抱えてた私にチカが笑いながら、ドンマイといった。

「そんなに笑わないでよ〜。」

「ゴメン。ぷっ…アハハ。」

謝ったチカは、また笑い出した。

「謝るきないでしょ〜。」

「だって面白いんだもん。」

私は呆れて、お弁当を食べた。

「あっ!!」

急に大きい声を出したチカに私はびっくりして食べてた物を吐き出しそうになった。

「何!?どうしたの!?」

「河本大なら数学得意だよ!」

誰のこと言ってんだろう。

「大って誰?」

「さっき言わなかったけ?私が好きな人。」

小声で私にいってきた。

「そうなの!?」

「声でかい。」

私はチカに口をふさがれた。


苦しい…。



「チカ…苦しい…。」

その声に気付いたチカは急いで手を話した。

「ごめん。大丈夫?」

チカが心配そうに水を渡した。私は、その水を一口飲んだ。

「ふ〜。大丈夫。」

一息ついて笑いながらチカに言った。チカは良かったと言って微笑んで話し出した。

「お弁当食べて大のとこ行ってみよっか!莢のこと紹介したいし。」

私は、数学のことなんて今はどうでもよかった。それよりチカが好きな河本大という人を早く見たかった。
お弁当を食べた私たちは四組に行った。