「おっはよ〜莢!」

元気に声をかけてきたチカ。

「おはよ。」

「今日さぁ帰り道どっかよって行かない??」

「いいよ。」

「ヤッタ〜!」

小さい子供みたいに,はしゃぐチカ。

「ねぇ。莢って彼氏とかいないの?」

チカが私の顔をじっと見てきた。

「いないよ。チカは?」

「私もフリーです!彼氏募集中!!あっ!でも好きな人はいるかなぁ〜」

「えっ!!誰!?」

私は、好きな子を見つけるより自分がクラスになじめるかが不安に思ってたから、何も考えてなかった。

「えっとね。中学が同じで、部活も一緒だったんだ。」

「そうなの!?部活って何に入ってたの?」

「うん。バドミントン部だよ!しかも!お互いキャプテンだったの。」

私は、前から運動神経は良かったが部活には入ったことはなかった。

「お互いキャプテンだったら、結構話したりしたんじゃない?」

「仲はいいけど、なかなか自分の気持ち伝えるのがね…。」

私もチカの話に関心して聞いてた。

「わかる。その気持ち。振られたらどうしよ〜とか思っちゃうよね。」